Town introduction

岡山市 都市整備局
若松さん 上原さん

Q.1

岡山駅前エリアと表町エリア、2つの繁華街の違いはどのような点にありますか。

一般論になりますが、表町エリアは城下町を起源とする歴史ある繁華街で、地元百貨店を中心にアーケードが広がっています。一方の岡山駅前エリアは昭和40年代後半に新幹線が開通し、駅隣接の地下街や大型商業施設などができたことをきっかけに、昭和50年代から急速に発展していったという印象です。ここ数年は駅前に賑わいが集中しつつあるように感じます。民間による開発が進んで、駅から地下道でも結ばれている大規模な都市型ショッピングモールがオープンしたことなどで、以前にも増して人の動きが岡山駅中心に変化している印象ですね。
市では岡山駅周辺エリアと表町を含む旧城下町エリアを結ぶ「ハレまち通り」の歩いて楽しい道路空間の創出事業に取り組んだり、表町エリアの千日前地区に「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」を開館したりと、両エリアの回遊性を高めるとともに、人の流れを後押しして中心市街地全体の魅力向上と活性化に取り組んでいるところです。

岡山芸術創造劇場ハレノワ

Q.2

岡山駅前エリアの魅力はどんなところにありますか。

岡山駅には新幹線を含む多くの路線が乗り入れ、空港からのリムジンバスや高速バス、路線バス、路面電車も集結しているなど、岡山城や後楽園など岡山市内観光の起点であり、瀬戸内観光の入口でもあります。このように中四国のゲートウェイ的な立地であることは駅前エリアの魅力ではないでしょうか。様々な目的をもった多くの人が行き交うエリアなので、イベントなどもやりやすいでしょうね。
また、駅周辺エリアは多彩な商業施設が集結し、徒歩圏内に魅力的な施設も充実していますので、街歩きの楽しさもあると思います。バスや路面電車といった公共交通網に加えて、シェアサイクルの「ももちゃり」の整備も進んでおり、岡山駅前を起点として広く利用されています。市街地の回遊性が高まることで、街の拠点としての駅前エリアの賑わいが、周辺エリアへ広がるようになればと思います。

Q.3

岡山市の人口はどのように変動していますか

人口減少は全国的なもので、岡山市においても減少傾向にあり、現在の人口は約70万人ほどです。しかし、中心市街地に関しては少しずつ人口が増加しているんですよ。例えば、平成26年(2014)から令和5年(2023)にかけて、岡山市全体では約5千人が減少していますが、中心市街地は約2千人増加しています。
その理由としては、中心市街地に民間が開発したマンションが増えていることが挙げられます。岡山市の中心部には戦後に建てられ老朽化した建物が多くあり、これらの建物が再開発で生まれ変わる際にマンションなどの住宅が設けられるケースも多いですが、再開発により人の賑わいや都市の美観だけでなく、地震や火災などの災害にも強い建物ができて安全な街になることは歓迎すべきことではないでしょうか。今回、駅前町一丁目の再開発ではタワー型マンションができるということですので、人口増加による賑わいの創出に結びつくものと期待しています。

Q.4

駅前一丁目の再開発後の街に期待することは何ですか。

大規模な再開発ですよね。マンションだけでなく、ホテルやコンベンション施設もできますので、駅前エリアに活力を与えてくれるのではないかと期待しています。駅前広場に面しており景観的にもインパクトがありそうですね。また、駅前商店街のアーケードの入口に隣接しているので、そこが刷新されることで商店街の活性化にも結びついてくれたらと思います。
個人的にはイベントを開催するなど人を引き寄せる仕掛けができて、駅前エリアに新しい賑わいが生まれたらいいなと思います。きれいな街に生まれ変わるので、とても楽しみにしています。

profile

岡山市 都市整備局
都市・交通部 市街地整備課
都市再開発担当課長

若松 達史さん

岡山県岡山市出身。2011年4月入職。
「未来へ躍動する桃太郎のまち岡山」の実現に向けて、岡山の顔にふさわしい中心市街地の整備に取組む。様々な人が住み、交流する魅力と賑わいのある都市空間の創出を目指し、市街地再開発事業及び優良建築物等整備事業に従事。

profile

岡山市 都市整備局
都市・交通部 市街地整備課
計画・指導係主任

上原 菜穂さん

岡山県岡山市出身。2018年4月入職。
地元岡山市の街づくりに携われることにやりがいと責任を感じながら、市民にとって暮らしやすく、誰もが訪れたくなるような街づくりに貢献できるよう日々の業務に臨む。
市街地再開発事業及び優良建築物等整備事業に従事。