Town introduction

JR西日本 岡山駅
駅長 斉藤さん

Q.1

岡山駅の歴史を教えてください。

岡山駅には130年以上の歴史がありまして、明治24年(1891)の3月18日に山陽鉄道の駅として開業しました。大正15年(1926)に駅舎が建て替えられ、おおむね現在と近い形になったのが昭和47年(1972)で、この時に山陽新幹線「新大阪」~「岡山」間が開業しています。
現在の駅舎は4代目になりまして、平成18年(2006)に完成しました。この時に在来線部分に橋上駅舎ができ、さんすて岡山などの商業施設もオープンしています。

昭和初期の「岡山」駅(「岡山」駅提供)

Q.2

岡山駅は市民や県民のみなさまにとってどのような存在なのでしょうか。

岡山駅には新幹線、山陽本線、伯備線、瀬戸大橋線、宇野みなと線、赤穂線、津山線、桃太郎線と、乗り入れ線区の数が西日本で一番多い交通の結節点なんですよ。鉄道を利用して岡山に来られる方はすべてこの駅をご利用されますので、岡山の「顔」という存在なのではないでしょうか。我々はそれに恥じないように、そして「もう一度岡山へ来たいな」と思っていただけるように、日頃からしっかりとお客様に対するおもてなしの取り組みを進めているところです。

岡山駅

Q.3

どれくらいの人が岡山駅を利用しているのでしょうか。

1日あたりの乗降客数ですが、おおむね12万人くらい、改札を出ない乗り換えのお客様を含めると約15万人のお客様にご利用いただいています。
ここ3年くらい新型コロナウイルス感染症の影響が続いてきまして、平成30~31年(2018~19)をピークにしてかなり減少していますが、昨年くらいから少しずつ回復傾向にあり、令和5年(2023)に関してはコロナ以前の9割程度にまで戻っている感じです。
このところ、海外のお客様が非常に増えていますね。昨年の今頃と比較すると、比べものにならないくらいで、コロナ前も多かったですけれどそれに近い状態になっています。

Q.4

岡山駅の西側と東側ではどのような違いがあると思いますか。

あくまでもイメージですけれど、岡山駅東側エリアは飲食店など多くの店舗が密集しており、観光で訪れた方も集まりやすい傾向にあるので、いつも賑わっている印象です。一方の西側は岡山県総合グラウンドに近く、ジップアリーナやシティライトスタジアムなどの施設がありますので、スポーツ関係の方のご利用が多い印象がありますね。
西側の開発も進み、人の流れも増えたように感じます。駅がリニューアルしたときに東西を行き来できる自由通路ができたり、西側にバスターミナルが設けられたりしたことも影響しているのかもしれません。

ハレまち通りの街並み

Q.5

岡山駅周辺のおすすめのスポットを教えてください。

あまりお客様に知られていないのですが、美味しいお店がいっぱいあるんです。我々が駅の近隣をいろいろと歩いて、お店をご紹介するチラシをつくって配布しているんですけれど、飲食も楽しみながら観光スポットに行っていただきたいですね。
私は生まれも育ちも岡山で、岡山駅で勤務するのも3回目なのですが、この街は散策しながら楽しんでいただくことができる街なのではないかなと思います。私もたまに歩いて後楽園や岡山城の方へ行くんですけれど、どんなお店があるのかなと楽しみながら散策しています。歩けば歩くほど発見がありますので、横道や路地にそれながら楽しむというのがおすすめですね。

Q.6

再開発で生まれ変わった駅前一丁目に期待することは何ですか。

マンション、コンベンション、ホテルなどの施設が揃うのでしょうけれど、その中に「立ち寄ってみたいな」と思うものができると、我々としてもお客様におすすめができますし、岡山駅の周辺が盛り上がるかなと思います。再開発後にできる店舗や施設は未定な部分が多いとは思いますが、例えばテラスで気持ち良くコーヒーが飲めるカフェのように、いい感じのスポットがあると再開発後の街の魅力がより伝わると思いますので、そういう場所がオープンすることを期待したいですね。

profile

JR西日本 岡山駅 駅長

斉藤 丈二さん

岡山県玉野市出身。15代目(国鉄から通算すると57代目)岡山駅駅長。
1980年4月に日本国有鉄道に入社し、岡山駅での勤務は今回で3度目。岡山の「顔」ともいえる岡山駅で、その名に恥じぬよう日々おもてなしの取り組みを進めている。